【彩子】
「か、かんにんな……今まーくんに触られると、ビリッて変なのが走るさかい……」
【真悠人】
「そこまで緊張してるのなら別に急がなくてもいいんだぞ?」
【彩子】
「あ、あかん。今のウチ、勇気を出し切っとるさかい……早うしてくれへんと、ダメになってまう……」
【彩子】
「それに、もう耐えられへんから……せ、せっかくの初めて、なんやし……」
消え入りそうな声でぽつりと漏らした彩子。
頬が桜色から朱色に変わって、頭から湯気が出そうな勢いで紅潮する。
普段の大らかさとは違った恥じらいを目にしつつ、俺は動揺しまくっている彼女の唇に触れるだけのキスを交わす。
【彩子】
「と、取り乱してかんにんな……」
【真悠人】
「いつもと違って、珍しいものを見させてもらったよ」
【彩子】
「こ、こないな姿、まーくん以外に見せられへんわ……」