【リリィ】
「ま、真悠人……」
【真悠人】
「元気か? なんだか久しぶりな気がするな」
【真悠人】
「ゆっくり話したいんだけど、少しだけ待っててくれ。こいつをなんとかしないといけないからな」
【リリィ】
「なんで、助けに来るんだよ……」
【リリィ】
「な、なんで来るんだよっ……あたしなんか助けていないで、コイツをさっさとぶち壊しておけばよかっただろっ?」
【リリィ】
「こんな面倒なことしないで、あたしなんかに構っていないで、この街を助けておけばよかったんだよ!」
【真悠人】
「面倒なんかじゃないさ。これぐらい余裕で――」
【リリィ】
「ウソつけ! お前、傷だらけだろっ! どうしてそんな風になってんだよ! どうしてそんなことになるんだよっ!」
【リリィ】
「前だって、他の時だって……お前はいつだってそうだ! どうしてあたしを助ける度に傷だらけになるんだよっ! 危ないことするんだよっ!」
【リリィ】
「そういうの、やめてくれよぉっ! その度にあたしは情けなくなるんだからぁっ! お前と一緒にいたらいけないって思い知らされるんだからぁっ!」
【真悠人】
「………」